介護服その2
高齢になると、おしっこのいきおいがなくなるそうです。立ったまま用をたそうとすると、腹部や足先を濡らしてしまうのです。
だから、父はなるべく便座に座って用をたすようにしてますが、手先に力が入らないので、ゴムの入ったズボンを下げるのに時間がかかっちゃいます。
そこで、私は前開きのジャージみたいなのを探すのですが、これがなかなか売ってないのです。
しかたなく、いつもこんなの買ってます。これはかろうじてチャックが付いているのですが、このままじゃだめなんです。
↓これをこんなふうに改造します。この方がトイレで用をたし易いと父が言うので。
工程1(作業中一番しんどい部分が最初にきます)
まずウエスト部に通っている紐を抜いちゃいます。それからミシン目を切ってほどいていきます。
(目が遠くなるとミシン目が見えません。特に黒っぽい布地は辛いの)
ウエスト部分のゴムが出てきました。
工程2
このゴムをハサミで切ります。ゴムが内部に入り込んでしまいそうならゴム端にミシンをかけて留めてやらなければなりませんが、安物ならゴムも布地と共に縫いこんであるので、これは必要ありませんでした。やっぱ安物がbest。
工程3
切ったところが解けてこないよう簡単に繕って、あとはカギホックをつけて完成。
ただし、安物の既製服は裁断がいいかげんなので、製品によってはこんな違いがあります。
左と右の違いわかりますか?右側の、私が指差している部分です。
布地がL字型にカットされてしまってるでしょ。こうなると左のようにホックが付けられません。
適当な布地を当ててやります。色が違って不細工ですが、なんでもいーの!
今回は裾の開いたのと絞ったのと2枚買ったので、どちらも直しておきました。
裾の開いた方は、足を入れたり抜いたりがし易いそうです。時間はかかりますが、それでもなんとか父自身で履いたり脱いだりが可能です。
裾の閉じた方は、トイレで便座周辺の足元が濡れてたりすると、ズボンを下げたときに裾がひきずって汚れるので、病院へ診察に行くときなどに履いてもらいます。
by hiruu | 2009-10-05 00:36 | 日記