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続きです。

前回の分で第一章を終了させるつもりでしたが‘アサガオの種’の行方を楽しみにしている方がいらっしゃるようなので結果を記すことにしました。
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「Les Confessions 2」        sasisuseso-


ある朝、子供は重い鉢(物質的+精神的重み)をかかえて登校していきました。もちろん、心配した私は事前に学校へ電話をかけ、先生にアサガオの花を咲かせられなかったことを話しておきました。

「よろしいんですのよ。種を採るだけのことですから。」

先生は確かにそうおっしゃいました。今思えば先生だって解ってらっしゃらなかったのではないかと思います。

その日の夕方、子供は紙にくるんだ小さいものを持って家に帰ってきました。包みを開けると黒い種が入っていました。私は「お友達に分けてもらったん?」と聞きましたが、子供はキョトンとした顔をしていました。

どなたか教えてください。
アサガオは 花が咲かなくても種ができるんですか!




さて、インターネットをはじめてもう随分たちますが、私はその間に多くの友達を得ることができました。通常ならば出会うことのなかった人達と、こうしてWebを通じてお話しできるということ。これは私にとって多大なる幸福であるといえます。

だって、私が多少なりとも植物に関心を持つことができたのは、さらにその名前だって覚えることができたのも、こうしたWeb友たちのおかげなのですから。

覚えた名前と現実の植物が一致を果たした最初は「アガバンサス」でした。これはいつも絵手紙を書いてくださる友のおかげでした。
淡い色彩で描かれた紫色の花、その絵を見た後に外出した私は、なんとご近所に今見たと全く同じ植物が存在していることを知ったのです。

そこの奥様に「これは、アガバンサスですよね。 綺麗ですよね!」と言うと

「ええ、そうなんですよ。」

季節がいつだったか全く忘れましたが、私はそのときの和やかな光景がいまだに忘れられません。

他にも、現実には目にしておりませんが、ある方から頂いたお写真で「スミダノハナビ」という風流なアジサイの一種があることを知りました。またある方からは、けっして珍しいものではない、ごく身近な植物の存在を教えてもらったりしています。おかげさまで植物界の生の営み、ちょっとキザな言い方をすれば小宇宙の美質に発見や感動を持てたりと、このようにいつも勉強させて頂いている次第なのです。




母が亡くなる1年程前のことだったと思います。母が、隣町の知り合いの所に連れて行って欲しいと言うので、車に乗せて連れて行ってやりました。
用事は短い時間で済むということだったので、私はそこのお家の門のところに立って、母の出てくるのを待っていました。

手持ち無沙汰なような気がしてキョロキョロ辺りを見回していたところ、足元に白いプランターが整然と並べられてあるのに気がつきました。そして私は見たのです。プランター内に小さな水色の花がいっぱい咲いているのを。これは、つい最近Web友が見せてくれた植物だ。
たしか、これは・・・。
そこでピンとひらめいた私は、母を送って玄関から出てきたここのお家のおばさんに向かって、さも得意そうに、

「これはキュウリグサですよね!」

ああ、私はその時のおばさんの怪訝な表情がいまだに忘れられないのです。



(次回は前々回の‘ユリの茎’にどんな花が咲いたかお見せいたします、、、。)

by hiruu | 2009-09-10 23:47 | 日記