映画を2本

久しぶりに映画を観ました。友人お薦めの2本です。
感じたことを書き留めておきたいと思います。

--------------------------------------------------------

『未来を生きる君たちへ』  監督 スサンネ・ビア   デンマーク・スウェーデン合作


 タイトルだけ見ると‘教育’を意図した青少年向けの映画かと思います。また青少年向け映画といえば、未来に明るい希望を感じさせる結末になることが多いと思います。
しかしこの映画に表現されているのは、善人として生きていくことがどれだけ難しいか、ということでした。
  

 子供であっても大人であっても、‘人を憎む’という感情を持ってしまった以上、それを抑制することは難しいことです。憎しみを断ち切る努力はしても、そこにはどこか無理をしている自分がいます。それはただ、自分の感情をごまかしているだけにすぎないのかもしれません。このことを諦念として受け止めつつも、人は人として生きていかなければならないのでしょう。


 憎しみが自分の心の内だけで留まっていればまだよいのですが、この憎しみが外に出てしまうと争いとなります。また連鎖してしまうと戦争に繋がってしまうのでしょうか。この映画にはそこまで描かれていませんでしたが、なんとなく方向性を指し示していたように思えます。

 ずいぶん前に芥川の作品で生存苦を扱ったものを読みましたが、どこか似ていると感じました。また、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』が脳裏をよぎったりしました。


結末には未来にわずかな光を見出そうとする前向きな方向性が示されていたようですが、それは救いでもなんでもありませんでした。
ただ、辛い生が前途に延々と広がっているようでした。
重く、息苦しく、逃れられないものを受け入れた後の寂しさというか、そんなものを感じました。




各場面で感じたこと。----------------------------


■小さい虫が登場する場面がいくつかありました。
悪党Bigmanの足に這う虫、少年の悪戯のシーンで床を這っていた虫。エピローグの巣を張る蜘蛛の映像。
この虫のシーンは生の営みを暗示しているのでしょうか。それとも不吉なものを象徴しているのでしょうか。これは一度見ただけではよくわかりませんでした。


■会話から(どの場面だったのか忘れました)。

おそらくこれが、この映画の重要なテーマなのだと思います。

自分と相手の間には、必ず見えない壁がある。その壁が取り払われるのは相手が死ぬ時だけで、その時にふと気づくものがあるという。壁が取り払われるのはほんの一瞬で、そしてすぐまた壁ができ通常の生の営みが続いていく。
というような話しでした。

このほんの一瞬の間に気づくものって何なのでしょうか。相手に対する許しなのでしょうか。


■冒頭のナイチンゲールの話。宗教観。
「村から追い出したのに、鳥は戻ってきて鳴いてくれた。その鳴き声を聴いて皇帝は涙を流し、その涙で鳥の心は満たされた」
のような内容だったと思います。これは追い出した神。排除してしまった信仰?そしてその神からの愛、なのでしょうか。
そういえば、親と子の愛情について父親が葛藤する場面が多く表現されていました。

---------------------------------------------------------------------------------------------

次回は『この森で、天使はバスを降りた』  監督 リー・デヴィッド・ズロトフ   アメリカ映画
について書こうと思います。
[PR]

# by hiruu | 2012-05-20 22:49 | 本・詩・文 | Comments(1)

みのり庵でお昼ご飯

ここ山奥にもようやく桜が蕾をふくらませはじめました。

今日は朝から地域のお掃除があったのですが、箒を持って晴天の空の下に出てみるとなんと気持ちの良いこと!


さっそくご近所の奥様方が、

「あら、ひるさん久しぶりねぇ」
「ほんと、最近ぜんぜんお見かけしなかったわねぇ~」
「お仕事お忙しかったのぉ?」



春期休暇中ひきこもってネトゲ三昧だったと言えるわけがなく、

「いやあ、ずっと家にいましたぁ~~」


とだけ返答しておきました。



掃除といっても季節柄たいしてすることはないのです。リアルなコミュニケーションがこの高齢化が進んだ地域自治会の目的のひとつなのでしょう。


さて、ほんの30分程のおしゃべりと外気に触れたことで、少し気持ちが外向きになった私でありました。



パパが‘お肉を食べにいこう、お肉を食べに行こう’と先月からずっと言っているので、まあせっかく気持ちが外向きになったことだし、地域貢献のお掃除もしたし?と自分へのご褒美も兼ね、お昼は奮発して外食することにしました。

目的のお店は家から車で1時間以上かかります。かなり遠いので正直ちょっとしんどいのです。でも量も満腹で動けなくなるくらいあって、それにとっても美味しいのです。なのでちょこっとここで紹介いたします。


お店は西脇市にある「みのり庵」という焼き肉屋さんです。
今日は写真を撮らなかったのですが、前回携帯カメラで撮ったものがありました。下手な写真でお店の評判を落とすのではないかと少し心配もありますが、掲載します。

こちらお勧めのランチ ¥980 お肉は黒田庄和牛の切り落とし。これにデザートのちっこいケーキとドリンクが付きます。切り落としなので角切りやら薄いのやら様々がお皿に盛ってあります。そこそこの硬さとうま味があります。粗野に肉を食らいたい方にはこちらがお勧めです。
b0032167_183223.jpg


こちらはちょっぴりお高いランチでサーロイン。 値段忘れましたけどたぶん ~¥2,000~ ぐらいだったはず。柔らかくあっさりした味です。上品に食したい方にはこちらがお勧め。もちろんデザート&ドリンク付き。
b0032167_19062.jpg



生肉を出すお店は最近めったにないとかパパが言っていました。わたしはこーゆうのまったくダメです。
b0032167_192082.jpg




お店の場所ですが、方向音痴なのでうまく説明できません。西脇病院が道路の向こう側に見えてました。

‘西脇市 みのり庵’で検索したら必ずどなたかのブログが出てくるので、そこで地図とかメニュー一覧とかご覧くださいね。。。



行きにふくらんでいた蕾が 帰りにはちらほら開いているという春の風情でした。

食べすぎてふくらんでいた私のお腹は、和牛の脂肪をとりすぎたためか ぴーぴー もうぺっちゃんこになってしまいました。
[PR]

# by hiruu | 2012-04-09 01:22 | | Comments(2)

おばあちゃんの作品2

今日は義母の歌と書を掲載します。

自作の歌なので、実は掲載にあたって少し躊躇がありました。前回は無断で掲載、なんて意気込んでいましたが、やはりちょっと後ろめたさを感じます。
そしてなにより、あらためて読んでみるとどこか寂しさがただよっているような、そんな気がしたからです。

義母は息子が2人。弟の方が私の旦那であります。神戸の震災後、しばらく兄夫婦と同居していましたが、いろいろ気遣いもあったのか、故郷のケアーハウスを 私たちには何の相談もなく、自分で申し込んでさっさと引っ越してしまいました。
今のところ健康優老人とのお墨付きをもらっておりますが、先日いっしょにお墓参りをした時、足に不安を感じてきたのか 「こんなん買ってん」 と購入したばかりの手押し車を見せてくれました。

b0032167_2231288.jpg

b0032167_2233884.jpg

b0032167_224673.jpg

b0032167_2241956.jpg

b0032167_2244197.jpg

b0032167_2245158.jpg

b0032167_2252393.jpg


まだしばらくは元気でいてね。
[PR]

# by hiruu | 2012-03-24 22:10 | 本・詩・文 | Comments(8)