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切腹

事の発端は覚えていないが、憤りがほんのちょっと高じて、おまけにたまたま勢いづいてしまって、自分のお腹をナイフで切り裂いてしまった。

なぜこんなことをしたのか。切腹なんぞ、ほんのちょっとの意思で、簡単にできるものだということを証明したかったのかもしれない。

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先日、パソコンを開いていたら、横でテレビがついていて、深夜ドラマみたいなのをやっていた。
お爺さんが、桜の木の下で

「はっはっはっ、おまえらの負けじゃ」

と叫んで切腹をしていた。‘さくら’という名の桜の木を守るための行為だった。

「さくらー、おまえの声を 聴かせてくれぃ」

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傷口をみると長く深く開いていて、これは切りすぎてしまったなと、少し後悔した。中から赤黒い角形の一片と透き通った袋状のものが出て来た。
この角形の一片はおそらく肝臓で、袋状のものは何か判らなかったが、袋の先には注射針が付いていて、袋の中にはヘアーピンが2本入っていた。

このままでは体が機能しなくなるんじゃないか、生きていく上でいろいろ不都合がでるんじゃないか、と思い医者に行った。


「中から出て来たもん持ってこなあかんがな。袋状のはどっちでもええけどな」

「え、でも袋状のは、体内に入った異物を隔離しておく大事な臓器じゃないんですか」


めんどうだったが、医者の言うとおり、忘れてきた臓器を取りに戻った私は、肝臓と袋状のものの他に、もうひとつの臓器が落ちているのを発見した。

それは薄い肌色で、二の腕程の太さと長さがあり、形は象の鼻をぶつ切りにしたようで、皺があり、短い毛がまばらに生えていた。穴こそ開いていなかったが、中心には骨らしきものが一本通っていた。

これは肝臓よりもっと大事なものなんじゃないか。なぜこれに気付かなかったんだろうと思った。


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覚醒が過ぎ、時計をみたらとんでもない時間だった。
やってしまった。

切腹がほんのちょっとの意思で出来るのなら、
ほんのちょっとの意思で、朝起きよう。
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by hiruu | 2009-01-28 01:55 | 残夢

今年の正月

父は年のわりには味の濃いものを好みます。
たとえばお好み焼きとかトンカツとか、
カレーとか、
肉は脂の多いほうがいいみたいで、
すき焼きなどしたときは、とろける前の脂のかたまりを食べています。

だから、根菜の煮たものとかがあまり好みでないことはわかっていたのですが、
せっかくのお正月だし、日本の風習を 日本の節句というものを せめて気分だけでも味わってもらいたいと、娘は小さな重箱にそれはそれは拘って拵えたお煮しめを詰めて、父宅へ続く坂道を上って行ったのです。


「食べるかどうかわからへんけど、ちょっとだけ持ってきたで。」

「・・・・・・・・・・・・・」
(このとき、父は昼食のうどんを食べていました)


(この日の晩御飯は蟹すきでした)




1月2日 昼  重箱の蓋が開いた。

「・・・・・・・・・・・・・」


同日 夜  再度重箱の蓋が開いた。

「これは、それぞれ味を変えて、別々につくったんか」

「え?そりゃ、小芋はぬめりをとって、別の鍋で作ったけど。海老は濃い目の味がええと思って、別の味やけど。他は、いっしょやで?
利尻産の昆布で濃い目の出汁とって、味はちょっと薄いけど、、、。」

「あのな、例えばな、ゴボウは甘辛く、ダイコンは昆布と塩味を利かせるとか、レンコンはまた違った風味にするとか、それぞれに特徴をもたせるんや。お節というもんは、もの凄い手間がかかるもんやねん。
だから、売ってるお節は高いんや」

問題のお煮しめ
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来年はそれぞれに特徴をもたせて作ろうと思います。


ついでに昨日のテールスープ
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こちらは完食でした。
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by hiruu | 2009-01-22 01:36 | 日記

今日の晩御飯

朝ごはんはトースト、昼ごはんはたいがい麺類を食べる父。
せめて晩御飯ぐらいは栄養のあるものを食べてもらわなくちゃと、いつも頭を捻っておりますが・・・。

【父宅 冷蔵庫内】
冷凍室
・牛バラしゃぶしゃぶ用 ・手羽先 ・鰤かま
・スダチ(収穫後搾らなかった残り) ・レディボーデンバニラ ・レディボーデン抹茶 ・チョコバリ

冷蔵室
・茶碗蒸し ・ごま豆腐 ・納豆 ・うすあげ ・鯵味醂干し ・くぎ煮 ・黒豆 ・ヨーグルト ・プリン ・練乳 (全て市販品)
・ポン酢鰹節バージョン ・ポン酢さば節バージョン (自家製)
・その他(バター、マーガリン、ケチャップ、マヨネーズ、たまご)

野菜室
・レタス ・金時人参 ・大根 ・長芋 ・椎茸 ・白菜 ・ピーマン ・青ねぎ ・ちんげん菜



いつもなら、魚焼いたり、手羽先焼いたり。そして緑黄色野菜を取り入れた一品と、豆類、汁物。または鍋ものとか。昨日は父の好物の一つ、お好み焼きをした。

ちょっとワンパターンになってきているような気がして、


「なんか、食べたいものとかない?」

「うーん、カレーみたいなんがいい」

「 ・・・・・ (ーー;)」


家の冷蔵庫に、先日買った牛テール肉が冷凍してあって、カレーじゃないけどシチューみたいなのを作ってあげようと思った。
トマトの水煮缶が欲しかったので、後でお買い物に行くことにして、先につけ合わせを作っておこうと、めったに作らないペペロンチーノ(自分家用)を作った。

時計をみたら結構時間が経っていて、おまけに今日はお風呂につかる日だったのを思い出した。
こんな時間から買い物に行ってさらに煮込み料理を作るなんて、とんでも無理だった。

まあ、いっぺん試しにと、ペペロンチーノを持って父家に行き、ペペロンチーノもパスタも通じないと思ったので

「今日はスパゲッティやで」

「お」

一瞬、嬉しそうな表情をした。


父が風呂につかっている間にレタスを洗い、金時人参をゆがき、不沈の確認。
続いてちんげん菜としいたけのスープを作り、再度不沈の確認のため風呂場へ。

食卓に着いたのはちょうど6時だった。

献立は、
・レタスと金時人参のサラダ ごまドレッシング添え
・ちんげん菜としいたけの中華風スープ
・スパゲッティ


父は、初めて食べる唐辛子とニンニクのパスタが気に入ったらしく、完食だった。

いつも、こんなふうに上手くいくとはかぎりません。この正月などは・・・(つづきは明日)。
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by hiruu | 2009-01-20 01:38 | 日記

虹の環

昨年からずっとマスクを愛用しています。

最初は風邪防止のつもりでした。
だって、私が風邪なんぞひいて父にうつしてしまったら、さあ大変!ですもんね。



マスクというと、小学校の給食当番と、震災ボランティアで救援物資の仕分けに行ったときにしたぐらいで、私にとってかなり付け心地の悪い物でした。

というのは、私は鼻が低いので、マスクで覆うと鼻周辺の空間がほとんどなくなってしまうからなのです。

それはとてもとても、苦しいのです。



それが最近の紙マスク。
鼻のところが立体的に形作られるようになっています。少し山折りにしておけば、鼻周りに十分な空間が確保でき、ちっとも苦しくありません。
分解してみると、パンとかお菓子の袋をキュッと閉じる、あの短い針金が入っていました。

そして付けているのを忘れるくらい軽く、耳にかける紐の部分も違和感がないので、仕事中もはずすのを忘れていたところ、誰にも何にも言われません。

付けたまましゃべっても声は十分聞こえているらしく、だったら仕事上何の差し支えもないでしょう。
結局冬休みに入るまで、ずっとマスクを付けたまま仕事をしておりました。



しばらくの間マスクを付けていると、気づかなかった効能が発見できるようになりました。
風邪の予防、なんてのは序の口で、そんなこと以外にこれは凄い!と感じたものを2つご紹介します。

1.美肌効果
自分の吐く息でマスク内の空間に適度の湿気がもたらされます。
冬場の乾燥はお肌にとっては大敵。また、じゃばら状に加工されたところを引き降ろせば、顎の下から首にかけても美肌効果が期待でき、しかも暖かいので重宝します。

2.虹の環効果
眼鏡をかけていると、自分の吐く息がマスクの上部からもれて眼鏡が曇ってしまいます。
夜、お出かけするときに、眼鏡を曇らせたままでちょっとの間がまんしてみてください。
街灯や、家々の門灯の周りに虹色の環ができて、あっちを向いてもどっちを向いても虹の環だらけ。そこはすばらしい世界です。※注



私は父の介護のために、1日3回程度自分の家と父の家を行き来しています。父の家は近くにありますが、途中とてもきつい坂道があるので、寒い夜なんかはちょっと億劫だったりしていました。

でも、このすばらしい世界を知ってからというもの、どんな寒い日だってもう平気。
むしろ、楽しみにさえなっています。

私はこれからも、マスクを愛用し続けることでしょう。

※注
交通量のある所では避けること。また、よく慣れた道であっても停車中の車や電柱にぶつかったりするので気をつけなければいけないということ。  以上を明記しておきます。
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by hiruu | 2009-01-15 02:48 | 日記

初詣

正月の4日間、どこにもいかないでぐうたらしていたら “おまえの平成21年はいったい何だったのか” と今年の暮れ辺りに後悔させられそうに思い、ちょっとだけ早起きしてお出かけすることにした。何事もスタートが肝心である。

さて、だったらどこへ行く、と思った瞬間
 「ええ寺があってな」
近所のお爺ちゃんが言っていたのを思い出した。


「如意寺 三重塔」(所在地 神戸市西区)
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神戸市造成のニュータウンとニュータウンの間、市街化抑制区域内の畑の奥に
こんな立派な塔が隠れていました。
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南北朝時代建立 国指定の重文だそうですが、そんなことより修理解体を繰り返しながらもここに在るということ、地域周辺が開発されてもこの一帯は温存されているということに、改めて有り難さを感じるのでした。


この塔の後ろ側なんですが、どこへ続くのか、小道がありました。
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奥の方へ進んでいくと、いてはるいてはる、たくさんいてはるわー。
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私も おじゃまして良いですか。
ようこそおこし ここに いらっしゃい

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ひっそりした薄暗い場所のようですが、わいわいがやがや。
これだけにぎやかな中に交えて頂くと、寂しさなんて感じません。
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同じように座ってみると、何某かを語りかけてもらってるようでした。

 「ありがとう、また来ます」




寂しい場所は、むしろこちらの方かもしれません。昔、この奥には本堂が在りました。
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今は礎石をとどめるのみ。
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いつもなら、こういったところでほげーとしてしまうのですが、先ほどの場所とあまりにも違うせいか、早々に退散することにしました。今は言葉が欲しい。



境内をうろうろしていたら、庫裏の裏手に墓地がありました。お供えされた花々を眺めてぽーとしていたら
 「ワン」
振り向くと柴犬が私の方を見てしっぽを振っていました。傍らではお寺の奥さんらしき人が、ドラム缶で何かを燃しながら会釈をしてくれました。


文珠堂の写真を上方から撮っていたら、さきほどのワンがやってきました。
1枚撮ってやろうとカメラを向けると、片足あげて放尿を。歓迎の意ととらえたぞ。
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どこにワンがいるか判りますか?

それでは文殊堂の写真を掲載して日記を終わります。
これが私の新年ことはじめ。みなさまにも幸先良いスタートを祈ります。
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by hiruu | 2009-01-06 03:51 | 日記

あけましておめでとうございます

いつもお世話になってるみなさんへ

新年おめでとうございます。

 昨年は何かとお世話になりまして、ありがとうございました。
 おかげさまで良き新年を迎えることができました。

さて、数年来恒例となっております干支餅ですが、今年もなんとか作ることができました。
これもみなさまが、このつまらぬブログに遊びに来てくださるおかげと、心より感謝しております。
ことしもなお一層お引き立てのほど、よろしくお願いいたします。


     正月や 餡餅もって 坂のぼる
                              ひる


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鼻だけですいませーん
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by hiruu | 2009-01-02 01:11 | 日記