ぽん酢

先月のことですが、1時間ばかりかけて酢橘(スダチ)を搾り、我流のポン酢を仕込みました。

少し涼しくなってきたので、お鍋の好きな実家の父が喜ぶかなと思って。


母が亡くなってからというもの、酢橘を絞るのがめんどうくさいのか、父はポン酢を仕込まなくなりました。といって、市販のポン酢は食べないので、あんなに好きだった※はくさい をこのまま父は食べることをしなくなるのだろうか、と思うと娘としてちょいと不憫な気持ちでした。


一生懸命仕込みましたが、味見をするとどうも違う。ああ、やはりあれが少なかったかな、と思いましたが、やり直すのも面倒なのでそのまま父のところへ持っていきました。

私 「じーちゃん、これな、適当に合わせといたから、あじつけなおして使ってな。そろそろはくさいの季節やさかい」

父 「おお、これやったら使えそうやわ」


ということで、決して 美味しい とは言わない父でしたが、味付けをし直して好きなはくさいを食べてくれると思います。


その翌日、仕事から家に帰ると食卓の上に一本の瓶が置いて有りました。
瓶にはセロテープで白い紙が貼り付けてあり、そこには父の字でこう書いてありました。

「ぽん酢」


数年ぶりに実家の酢橘の木が実をつけたそうで、急に自分も搾りたくなったんだそうです。


父母秘伝のポン酢。私にはまだまだ上手くできません。

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※ うちのお鍋は昆布出しに白菜、菊菜、ねぎ、豆腐、しいたけ、そして魚か豚肉を入れます。
最近はこういったシンプルな鍋料理以外に、キムチ鍋、ミソ鍋、豆乳鍋なんかがありますが、総称してみんな‘お鍋’ というみたいですね。
うちの父は、シンプルな鍋のことを‘はくさい’ と言います。
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by hiruu | 2007-10-14 21:59 |