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清荒神清澄寺

1月3日の日、宝塚にある清荒神(きよしこうじん)さんへお参りに行きました。
ここは火の神様をお祀りしている お寺 です。
だいたい日本のお寺というと境内の隅のほうに小さな社があったりします。しかしここは拝殿も本堂もどちらも同じくらいの大きさで、神か仏かいったいどっちがメインなのかさっぱりわからないところです。まあそんなことはどうでもよくて、子供の頃よくここに連れてきてもらったので、とても懐かしい場所になっているのです。
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お正月の間は参道も境内も通行規制される程たくさんの人で賑わいます。

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参道では多くの店が出されていて、生姜煎餅や豆板、固焼き煎餅に芭蕉煎餅、そして私の大好きな こぼれ梅 が売られています。

こぼれ梅とは味醂の製造工程で出る粕で作られたお菓子なんですが、いや、というより味醂粕そのものなんです。その白くぼろぼろこぼれる様から白梅が散った風情を合わせ、そのような名前になったようです(以前載せたもの)。
子供だった私はそんな風流な名前とは知らず、こぼれんめー、こーじんさんのこぼれんめー とよんでいました。

実は母が亡くなる数年前に、昔よく来たここが懐かしくなって、久しぶりに母といっしょにお参りに来たことがあります。あのときは電車を頻繁に乗り換えるのに辟易しつつ、車窓から見える宝塚の低い山々を眺めては、子供のときもこんなだったかなと、当時の風景をすっかり忘れてしまっていることに気づいたものでした。
母は生姜煎餅と豆板が好物だったのですが、あの時は何も買わなかったことを覚えています。

この日はこぼれ梅を買って帰りましたが、ほんと言うと生姜煎餅も欲しかったのです。でもなんとなく悲しくなりそうだったのでやめました。

あの甘い豆板ならそれほどでもなかったのかもしれませんが、生姜の香りは思い出の蘇りも強そうに思えて、結局買わずに帰ってきました。

by hiruu | 2007-01-12 00:37 | 日記