指揮

ネットフレンドのshowさんが、ベートーベンを聴きながらボールペンを振ってるそうなので、私も今日の日記に指揮のことを書こうと思う。

がっこは来週合唱コンクールだ。
放課後はどのクラスも各パートにわかれ、校舎の隅、体育館の横、廊下の端、トイレの前、あらゆる場所で練習している。

部活が始まってもまだそのノリから抜けきれないやつがいる。

K君が、両腕を大きく振りながら部室に入ってきた。部長のA君はその横で歌っている。
K君は課題曲の指揮者に選ばれているそうで、でもほんとは音楽が非常に苦手で、4拍子の曲の振り方が全然わからないと言って、とても悩んでいた。
K君はA君に歌ってもらって、A君の拍子に合わせながら、廊下を歩くときも、階段を上がるときも、そして部室に入ってきても指揮の練習をしたいのだ。

部室内ではさすがに静かになって、楽譜に四分音符を1、八分音符2つを丸で囲って1、というふうに書き込んでいる。それを見たA君が、「そんなこと書いても意味ないんとちゃうん」なんて言っている。彼はだいたい音符がわかっていないのだ。というか、音楽に拍子があるということすらわかっていないのだ。

彼らは今日部活をするつもりなのかどうか、まあ文化祭の準備も昨日で終わったし、と優しい私は何も言わずそんな2人をニコニコと眺めていた。

A君が、「テープかなにかに曲を録音したのを借りてきて、聞きながら練習した方がいいんちゃうん」なんて言っていたので、プログラミングの素材にしようとたまたまmidiをもってきていた私は、「ああ、ちょうどいいのがあるよ」と言いながら出してしまった(部活やのに)。
偶然にも数年前に作った自作のmidiが今年の課題曲(大地讃頌)だったのとで偶然が重なったわけだ。

で、真面目にプログラミングに取り組んでいる生徒達をそっちのけにしてPCでmidiを流し、さらに2年生まで加わって、そこにラジオ体操のようなK君の指揮を見ていられない私まで加わった。
体全体を使った指揮法?膝の屈伸まで入れて?成長期の中学生に指揮をさせるとどうしてもこんなふうになってしまうのだろうか。
まるで、跳躍は何拍目にするんだい?というような指揮である。

「一拍目が早い。あー、ずれてきよる。あー、手を体より後ろにやったらあかん!」

と私も熱くなってきたが、おとなしい1年生達が白い目で私を見ていそうだったので、そこそこにしてやめた。
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by hiruu | 2004-10-20 01:52 | 日記