伽耶院(ひとつの謎解き)

えーと、ちとあいだがあきましたが、下のステップを踏む陽気なおじさんの後ろにある小さな社、こちらは 三坂社 といいます。山の鎮守の神様の三坂大明神をお祀りしています。

他所からとってきた情報ですが、この三坂社は屋根の辺りに特徴がありまして、まず屋根は三間社流造こけら葺。それと屋根側面のすぐ下のところは懸魚(げぎょ)といわれるものが下がっております。

懸魚と聞くととても懐かしく思い出すことがあります。あれは数年前に愛媛の内子にいったときのこと。内子といえば江戸後期に和紙と木蝋で栄えた地域なんですが、今でも当時の邸宅群が残り、どの建物にもこの懸魚が施されておりました。

この内子の懸魚は、鏝(こて)で漆喰を塗り固めたもので、とても豪勢なものです。これに対して伽耶院三坂社の方は、私の目には木の細工を施したようにしか見えませんでした。

懸魚にはもともとお呪いの意味が込められていたのでしょうが、時代が下ることで ‘かっこええー’ となり、次第に家の富を競う飾りに変わっていったのでしょうね。

と、ちょっとしたところに昔の流行を想像してみたり。ほげほげ。


そして写真ではわかりませんが、軒下の部分を正面から見ると虹梁(こうりょう)といわれるアーチ形の梁、蟇股(かえるまた)といわれるヒキガエルの股ぐら形組物彫刻という特徴があります。

ま、そんなことはどうであれ、屋根の曲線がきれいだなーと思ったのでした。
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いちおう本堂も。杉が立派。
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本堂の中では‘どろぼうさんが来られるので・・・’と書かれた張り紙がしてありまして、疑ってわるいなーという感じで申し訳なさそうな監視カメラが設置されておりました。もちろん人の姿はなく、薄暗い所におもわず欲しくなってしまうようなにゃんこのおみくじとか、他にもいろんな種類のお守りとかがどっさり置かれておりました。

お寺の伽藍には他に工事中のものがありまして、あいにくと見ることができなかった行者堂に上がる階段の下に、テレビ局の撮影らしい車がとまっておりました。
なにげに眺めていると、一番下のスレッドの ‘よくわかならい建物の中で挨拶をしてくれた男の人’ が車の所に居てはりまして、ここであの男の人が寺院関係者でなかったことが判明したのです。つまり謎が少し解けたわけですね。

あのよくわからない建物内に蛍光灯がついていたり座布団が散らかっていたり、またミニ冷蔵庫があったりしたのは、おそらくテレビ局の人達の控え室として開けられていたのでしょうね。

ということは、あの男の人は、なぜあの時私に挨拶をしたのでしょうか。
おそらく、私のことを庫裏で飯炊きでもしてるおばちゃんと思ったか。冷蔵庫にジュースでも入れに来てくれたと思ったか。
たぶん、お寺の掃除や雑用などをしてるおばちゃんと勘違いしたのではないかと、思うのです。

渇!
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by hiruu | 2006-10-25 00:38 | 日記 | Comments(10)

Commented by eeko2525 at 2006-10-25 09:43
旅をすると色んな出会いが・・・
私の場合、殆ど記憶に残らないのですが・・・(;^_^A
こうして記録に残せば・・・なんてチョット反省も・・・
しかし、haruuさんは流石お勉強家~~~m(__)m
Commented by at 2006-10-25 10:01 x
下から読み返してきました。
ひるちゃんのほげほげが面白かった。

お寺というのは、建物の一つ一つに味があり、面白い(興味深い)ものだなぁとしみじみ。いろいろな妄想をかきたててくれる場所でもあるような。

ルーツの勉強会に行ったときのこと。
戸籍をたどってもわからない時は、菩提樹の過去帳を見せてもらうといいと教えてもらいました。
お寺というのは、そんな役割も担っていますよね。大事にしなけらばいけないね。

そうそう若い従兄弟が札幌に支院を建ててもらいました。
今は回る檀家も少なく時間があるので、本堂で使う台などを手作りして過ごしているそうです。宮大工だね。いいお坊さんになっていくのではと思っています。

Commented by hiruu at 2006-10-25 23:13
eekoさん。旅の醍醐味は、人との触れ合いかな、と思ってます。だから、ほんというと一人ぼっちのほうがいいのですよね。ちょっと淋しいんだけどね(^^)
Commented by hiruu at 2006-10-25 23:19
由さん。もうほげほげが癖になっちゃって(笑)。。。そのうち由さんにも移るよ(爆)。

ルーツの勉強会、たしか数年前にそんなことを聞いたような気がする。何かに書いてたよね(^^)
過去帳ってのは、わたしまだよくわからないけど、代々続けて大事にしていくものなんだろうね。でもお寺にも同じのがあるの?うちはお寺とのお付き合いがまだ始まったばかりだから、これからいろいろと教えてもらわなければ、、、と思います。
由さんの従兄弟さん、素敵な人だったの覚えてますよ♪たしか結婚式の写真みせてくれたよね。
手作りで木工されてるの?木魚とかは作られるのかな?(←実はつくりたくて調べたことがある)。
Commented by とむ@情緒草 at 2006-10-26 00:02 x
あらまー、立派な建物ですね。
屋根の曲線がほんとにいいですね。
ぼくは学生のころ京都や奈良へ旅行に行くサークルに入っていたので、古建築にはちょっと興味があります。
なじみのある用語が並んでいますが、日本の古い建物はやっぱり奥深いですね。
それにしても、鬼瓦の左後ろにいる瓦の人相の悪いこと。
っていうか、龍ですかね、これ?
Commented by at 2006-10-26 00:32 x
木魚は法華(ほっけ)さんのお寺でしか使わないんじゃないかなぁ?
で家のお寺は門徒宗(お東)なので、きっと木魚は作っていないと思うよ(^^)
そういえば、親戚の叔父さん(お寺の息子だけど学校の先生になった)が仏像彫ってるよ!



Commented by hiruu at 2006-10-27 02:04
とむさん。鬼瓦の左後ろにいるのは、いじけちゃった龍です。ちょっとかわいいでしょ(^^)
とむさんは学生の頃旅行サークルに入っていたんですね♪楽しそうでいいな。京都や奈良は、何度行ってもいいとこですもんね。
私は来月、奈良の多武峰から雷の丘コースを歩きに行く予定です。たぶん紅葉の盛り頃だと思いますが、毎度のことながらほげーとする場所があったらなと期待をしています(^^)
Commented by hiruu at 2006-10-27 02:13
由さん。木魚は法華さんのお寺。法華さんて、法華宗、法華経、法(のり)の華、譬喩本、と学校でちょこっと触れたけど、これがほとんどわかってないんだな、なさけない、、、(^^;)
仏像彫刻は私もなんどか作品展とか見に行ったことあるけど、あれってすごいよねー!ものすごく細かいところまで彫ってあって、千手観音なんかもありました。きっと凄い集中力が必要で、一心に何かを込めて彫ってるんでしょうね。。。
Commented by Agatha at 2006-10-31 11:42 x
伽耶院、見れば見るほど興味深いですね。
写真の一つ一つがなんだか問いかけてくるような。。。

仏像彫刻は、凄いですね。もう驚異の神業としか思えません。
ひるちゃんの視点でまた楽しませて頂きました。
テレビは何を収録しにきたのかしらね。
Commented by hiruu at 2006-11-01 01:12
Agathaさん。もういちど行ってみたいと思っています。
場所をちゃんと調べておかなくちゃね。もう完全に忘れてます、、、(^^;)
今度いったら、にゃんこおみくじを買わなくちゃ♪
ほんと、テレビは何をうつしたのかな?と思います。改装中の建物があったから、地元のニュースでながれたのかな。